解決 事例20

組合づくりの相談

[相談内容]
 Aさん(30才男性)は、4年前に労働相談でJMITUに加入していた兄の紹介で北部地域支部に相談に来ました。それから3回ほど転職しましたが、職場を変わってもJMITU組合員でいました。従業員20名ほどの現在の会社に入社して、1年足らずですが、事務職の女性Bさん(40才)から長時間サービス残業を何とか解決したいとの相談を受けました。Aさんは、会社にはJMITU組合員であることを明らかにしていませんが、BさんにJMITU北部地域支部を紹介しました。続いて営業職のCさん(30才男性)が、突然、会社が「健保と厚生年金」に加入し保険料が月々3万円強の天引きされ、手取りが大幅に減って困っているとAさんの紹介で相談に見えました。 [活動と解決]
 地域支部役員は、Bさん、Cさんと個別に面談して事情を詳しく聞き、JMITUに加入して解決をめざすことにしました。
 A・B・Cさんの3名が組合加入を「公然化」して、会社に「要求書」を提出し交渉して解決をめざすことはできますが、会社からの攻撃が予想されるので、3名が組合加入していることを会社に明らかにしない(非公然)で、問題解決することにしました。
 Bさんの長時間サービス残業は、労働基準監督署に申告ではなく「情報提供」として申し出ました。何回か労働基準監督署にBさんと支部役員が訪ね、監督官と面談して、会社の実状の調査と指導を依頼しました。3ヶ月後に、監督官が会社に調査に入り、会社役員が労基署に呼び出され、改善の指導を受けました。
 Cさんの相談、社会保険加入により保険料が天引きされるようになったことは、制度として当然のことです。
しかし、手取りが大幅に減収になったことの解決をしなければ、日々の生活は苦しくなります。職場で働く多くの労働者が、組合に加入し会社に要求(減収分を賃上げ)を出し交渉して解決する以外にないと話し合いました。
 A・B・Cさんの3名は、S分会をつくり支部役員が参加して、月1回の分会会議を持つことにしました。「非公然」であっても職場の問題・要求の解決をめざす活動を相談し合い、一つひとつ問題を解決して、仲間を増やす取り組みを始めてします。 転職してもJMITU組合員でい続けるAさんのような人が、次々に生まれれば、あちこちの職場にJMITU分会・支部ができると、支部役員は確信して活動しています。


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