解決 事例16

10人全員突然の解雇

[相談内容]
 Hさんは、工業用容器のホーロー引き工場で仲間10人と下請けとして働いていました。2月に入ると下請会社の社長が工場に来て、10人全員に「3月末で解雇」を言い渡しました。ところが下請会社は雇用保険に加入しておらず、このまま解雇になると「雇用保険」の失業給付が受けられない状態でした。Hさんが悩んでいた時、駅頭で受け取ったJMITUのビラを読んで、相談することにしました。
[活動と解決]
  支部役員2人がすぐに、工場から帰宅途中のHさんに会って事情を聞きました。外国人労働者2名を含む10人は、仕事が減少している状況から「解雇」は受け入れざるを得ないが、4月から「雇用保険」の失業給付が何としても受けられるようにしてほしいと希望していました。10人のリーダー役のHさんが、JMITUに加入しました。 雇用保険に入っていないことは、会社の法律違反であり、会社と交渉する前にハローワークに相談することにしました。支部役員がハローワークで事情を説明すると、職員はその場で会社に電話して、過去に遡って「雇用保険料を支払う」よう指導しました。失業給付の対象外になるのではと心配していた外国人労働者も、日本人と結婚しているので受けられることも分かりました。 数日後、下請会社の社長は、全員に失業給付が受けられるように手続したことを説明し、組合が会社と交渉することなく問題解決しました。Hさんは、失業中も再就職後も、JMITU組合員でガンバっています。


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