解決 事例10

上司と口論、トラブルに

[相談内容]
 海外安売りチケット販売で急成長してきた旅行会社に入社して2年のKさんは、上司とトラブルがあり解決に困難を抱えていました。知人の紹介でJMITUに労働相談にみえました。会社と何とか円満に解決して、働き続けたいとのKさんの希望でした。
[活動と解決]
  Kさんの話を聞くと、都内の営業所から高層ビルの本社の海外営業部門に配転になり、国内チケットから慣れない海外チケット販売そして、長時間残業で精神的苦痛を感じながら働いていたということです。あさ起きると吐き気がするようになり、それを無理して働き残業している時に、上司と口論、トラブルを起してしまいました。 旅行会社本社人事部にKさんと支部役員が出向き、「組合加入通知書」「要求書」を渡し、Kさんの問題は労働組合との協議で解決したい旨を申し入れました。また後日、医師の診断書による「休職届」を提出し、2ヶ月間仕事を休みました。この間数回、団体交渉を行い、本人の希望と医師の診断で「短時間リハビリ復職」することになりました。 組合は会社に、「上司とのトラブル問題」は、体調が完全に良くなってフルタイム勤務が可能になった時期に、組合と再協議し解決したいことを強く申し入れしました。しかし、会社は、医師の診断書の所見と組合の申入れを無視して、Kさんに「上司とのトラブル」について問い質しを強行しました。強い精神的苦痛でKさんは、出社できなくなり再び、休職になってしましました。組合は厚生労働省の労働安全衛生法の指針も示し、会社の「安全(衛生)配慮義務」を考慮しない対応を強く抗議ました。労使の交渉では解決の見通しが立たないので、東京都労働委員会に「あっせん」を申請しました。 職場復帰できない状況が長引くと、休職期間6ヶ月間をオーバーし、Kさんは「退職」になる恐れがありました。家族とも相談し、解決金の支払いで合意することで解決しました。 地域支部として、多くの職場で問題になっている「こころの問題」を扱うのは初めてでしたが、職場にしっかりした労働組合がなければならないことを痛感しました。


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