解決 事例6

過重労働・解雇

[相談内容]
 中堅の印刷製本会社に正社員として採用されたIさんは、これまでの有期雇用の不安定な状態からやっと、「正社員」として安定して働けるとガンバリました。重い本の作業を入社後半年間、平均98時間(最高127時間)も残業し手がしびれるようになり、ついに利き手が動かなくなりました。会社は退職強要そして解雇攻撃を加えてきました。
[活動と解決]
 医師は即刻、「労働禁止・安静」の診断を下しました。会社は、最初の1ヶ月間の病気欠勤は認めましたが、2ヶ月目に入ると「力仕事ができない」からと退職強要をしてきました。やっと「正社員」の働き口を見出した職場でしたのでIさんは、退職に同意しませんでした。Iさんの加入する「連合」の労働組合に相談しましたが、会社と同じ意見で退職強要を止めてくれませんでした。以前から知っていたJMITU地域支部の紹介で弁護士を立てて会社と交渉し、3ヶ月間の休職後に復職することができました。 ところが復職2ヶ月が過ぎたとき、ささいなミスを契機に「復職協定書」を無視して、「解雇予告通知書」を「連合」の労働組合の同意をとって、会社は出してきました。Iさんは、「連合」の労働組合を脱退してJMITUに加入してたたかう決意をし、団体交渉、地裁への地位保全・賃金支払いの仮処分、労働委員会へのあっせん、2ヶ月間の毎朝の就労闘争(37日間のべ161名参加)、労働基準監督署への労災申請などをたたかいました。裁判官の和解により、「解雇撤回、解決金の支払い、会社都合の退職」の勝利和解を実現し、解決しました。


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