解決 事例5

残業代不払い

[相談内容]
 Oさんは、大学を卒業して大手印刷会社の下請け会社でパソコンによる雑誌の編集作業をしていました。自宅に帰るのが深夜0時を過ぎることもある長時間残業、しかし残業代が全く支払われませんでした。父親が心配して職場のJMITU組合員に相談しました。
[活動と解決]
 地域支部役員と面談したOさんは、会社のイヤガラセに耐えられず退職していましたが、悔しくて夜も眠れないと訴えました。元同僚に呼びかけてもらったところ、5名がJMITUに加入して残業代請求に立ち上がることになりました。組合の計算で5名の未払い残業代は、552万円になりました。組合加入通知書と要求書を会社に提出し、交渉には5名の組合員が交代で参加し、発言しました。  交渉の途中から、会社は弁護士を代理人としてきました。その弁護士と交渉しつつ、労働基準監督署にも申告しました。また、会社の入っているビルの近くで未組織ビラの配布をしたり、発注元の大手印刷会社にも「要請書」をもって訪ね、解決の協力を依頼しました。  半年間のたたかいで会社は、要求の約半分の245万円を9回分割払いで支払うと回答してきましたが、この約束が完全に履行される保証がないので、会社所有のマンションを「仮差押え」しました。2005年10月末に最後の支払いがなされたので、「仮差押え」を解除し、このたたかいは終結しました。相談から支払い完了まで1年5ヶ月掛かりました。


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